藤沢市と鎌倉市の境にある川名の周辺には谷戸と呼ばれる地形で、緑地が点在しています。 藤沢駅から徒歩20分そこそこで、緑あふれる自然環境が存在しており、行ってみて本当にこん なすばらしい環境がまだあるなんてビックリしました。 またこの地域がボランティアの方々によって保全管理されていることも知り、かけがえのない環境 を維持する活動に共感を覚えました。 |
「谷戸」と書いて「やと」と読みます。 「谷(やと)」「谷(やつ)」「谷津(やつ)」「谷地(やち)」などもいいます。
左右を丘陵の稜線に挟まれた谷あいの平地で、田んぼや畑、水路、溜池があり、 いわゆる里山を形成しています。 |
「川名清水谷戸」
神奈川県藤沢市にあります。 藤沢市の南部に残された川名緑地の中央に位置しています。 (緑地は藤沢市・鎌倉市にまたがっています) ![]() 左側の谷は新林公園となっています。その東側が川名谷戸で3つの谷間(谷戸)を形成しています。 そのさらに東側は鎌倉市手広でここの谷は、手広大谷緑地となっています。手広大谷緑地は東レの 基礎研究所の私有地となっていて中には入れませんでした。 |
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川名御霊神社
谷戸へ入る手前に川名御霊神社があります。
この神社の祭神は早良親王、鎌倉権五郎影政。
創立は天慶4年(941)で川名地区の鎮守です。
祭礼日には影政の人形をのせた山車が出てにぎ
やかということです。
神社の境内に疱瘡神の祠が祀ってありました。
天保7年のもので、そのころ疱瘡がはやってい
たものとおもわれます。 |
![]() | 谷戸の入り口周りは畑になっています。 写真では一部しか見えてませんが、周辺 一帯は広く畑となっています。 こから先は、左側と右側と谷戸が二つに別れ て入り込んでいます。 またこの近くには炭焼きができる釜らしきも のもありました。 (写真にマウスオンして見てください) |
![]() | 右側の比較的小さい谷戸の方から左側の大き い谷戸を見ています。大きく奥へ入り込んで いっています。 この奥の行き止まりに小さな池がありました。 |
![]() | 谷戸の谷から水がわき出して小さな流れとなって、 水路ができています。 このため流れの周りは湿地帯を形成していて、 水生植物や昆虫、小動物がかなりいるのでは ないかと思われます。 この流れのちょっと上が田圃になっていました。 (写真は4月はじめのもので、山桜が咲いて います。) |
![]() | 池に行く途中にこの谷戸の自然を保全している 「川名里山レンジャー隊」や日大の「自然保護 研究会」などの活動拠点がありました。 みなさんの活動に共感を覚えます。 川名里山レンジャー隊 http://rangers.minidns.net/ |
![]() | 谷戸の一番奥は池になっていました。 小さな池ですが、なんとここにブルーギルと ブラックバスが生息していました。 ルアー釣りの好きな人が放流したものと思わ ます。在来のエビやメダカなどの小魚なども いると思われますが共存できているのか気に なります。 |
![]() | 入り口から向かって右側の小さな谷戸では水 田がありました。 4月初めにこの田圃のすぐ手前では近所の奥 さん方がセリ摘みをしていました。 (マウスオンしてください) 谷戸の入り口近くまで高層マンションが建て られていますが、そこから先は自然のまま の環境が保全保護されています。 |
![]() | 上の田圃のすぐ奥にこのような横穴があり ました。 奈良時代のお墓ときいています。 このあたりはこのような墓穴が多くあるよ うです。 マウスをあてると中が見えますが特にこれ といったものは見られませんでした。 |
![]() | 上の横穴の所からさらに谷戸を詰めていく とまたもや横穴を発見しました。 上の穴と比べてかなり奥が深く先はどうな ってるのか見えません。 マウスをオンすると中が見えます(めいっ ぱい画像処理で明るくしてます。)またク リックするとくりぬかれた岩肌のアップが 見えますが、さわってみた感じでも石灰岩質 のようでした。 何のための穴で、誰がいつ頃掘ったのか気 になります。 |
![]() | 谷戸の入り口には藤沢市みどり課のこのよ うな看板が建てられ自然環境保護を訴えて います。 |